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2008/09/07(日) 07:23:28 [『ソロモンの指輪』『マリポーサの花』]

公演も残すところあと2週間となってきました。
そろそろ作品の感想を書いておこうと思います。

とある南の小国の物語。何度も政変を繰り返し、逃げ惑い、人々は不満を鬱積させていた。
高級クラブの経営者ネロ(ミズさん)はかつて、エスコバル(ゆみこさん)とともに、軍の特殊部隊にいて現政権樹立のために尽力したのだが、結果は、大国の後ろ盾によって擁立された軍事政権下で搾取や弾圧そして貧困。力では世界は変わらないとさとったネロは密輸で資金を調達して、病院や学校を建設する等、裏の家業、自身のできることで、祖国に利益をもたらそうと取り組んでいた。


現政権樹立の功労者でもあるのだから、その中でのほほんと暮らせることもできたはずだけど、そうではなく、祖国のために自分に出来ることをするという強い思いを持ち続けているネロは、政治犯を海外にに逃がしたりもしていた。そんなネロを見てエスコバルはあぶないと忠告をする。でも、その時は「やばくなったら表の顔で生きるよ」と明るくネロ。

外国資本に屈することなくプランテーションを切り盛りしているイスマヨール(まやさん)と手を組み、裏の事業を行っていたのだが、その娘セリア(となみちゃん)と息子レナリス(桂ちゃん)がクラブでダンサーと歌手として働いていた。

大統領サルディバル(ハマコさん)の誕生日パーティがネロのクラブで行われていた。そこで、サルディバルにマイアミの大富豪、フェルッティ氏(きたろうくん)を紹介されるのだが、その時、大統領が銃で狙われた。
幸い、エスコバルが阻止してことなきを得たのだが、銃を持ち込んだのはリナレスだった。

フェルッティ氏がらみと、リナレスがらみの二つのやっかいな出来事が同時に進行し始める。

フェルッティ氏は「裏の商売の話をしよう」と話を持ちかけてくる。なんのことかさっぱり分からないととぼけるネロ。

フェルッティ氏がその場を離れるとすかさずやってくるエスコバル。
「正体を調べよう。手を打つのはそれからだ」
頼もしい仲間です。

そして、銃で狙われるサルディバル。
そこに記者だと名乗ってロジャー(かなめちゃん)登場。エスコバルに話を聞きたいと追いかけていく。

ネロは、リナレスを追いかけてクラブの裏口で拳銃の件から話をする。
リナレスは、「たとえどんな犠牲を払おうとも、この現状を放っておくことができない」と熱い思いを抑えつつも語る。ネロは、「君が無謀なことをするのを放っては置けない、君らのやり方で国民の支持を得られるのか?それがなければどんな闘争もむなしいだけだ」と話をしようとするのだけれども、自分の理想をただひたすらに述べて去るリナレス。


一方、フェルッティについて調べていたエスコバル。
ネロとカフェで落ち合って・・・
「マイアミを仕切っているマフィアだ」
そして、リナレスの件にも話が及ぶ。
エスコバルは、「リナレスもいつまで無事にいられるかわからない・・・自分達にできることはない」とすっぱり切り捨てるのだけれども、
ネロは、「チャモロが帰国するらしい」とリナレスから聞いたことを話す。
エスコバルは「ありえない、CIAに見張られているはずだ。帰国した途端逮捕されるのがおちだ。」
とそんなことに拘るなというスタンスから二人の過去の話へ。

ネロは「チャモロが戻れば、今はバラバラな勢力が組織化されるかもしれない」

二人はかつて周到に準備して戦ったのに今の状態がこれ・・・
見切りをつけたんだろというエスコバル。
見て見ぬふりはできないというネロ。

どちらの気持ちもよく分かります。
リナレスがなげかけた波紋に対して、エスコバルは
「ついてきたたことを後悔はしていないが、この先は分からないぞ」
と言い、ネロは、
「それでいいじゃないか、お前は自分の心配をしろよ」
と言う。そして、エスコバル
「あんたに言われたくないな。あんたこそ、もうちょっと自分のことを心配したらどうだ」

この二人のやりとりが、その後の二人の行動を暗示しています。
ネロは自分のことより、みんなの幸せのために出来ることをしなければという思いが強い。
エスコバルは、自分のスタンスもあるのだけれども、ネロのその思いに共感し行動する。

二人が話しているところに、ロジャーが割って入ってきます。ロジャーがCIAである、知りたがっているのはチャモロの情報と気付く二人。

フェロッテイ(マフィア)への対策のためにイスマヨール邸を訪れるネロ。
ネロの身に危険が及ぶのではと気遣うイスマヨール。
拳銃事件の件について、イスマヨールは、「連中の幼稚な暴力には愛想がつきた。政府に抑圧の口実を与えるだけだ」とリナレスたちの行動をリナレスがからんでいるとは知らずに大人の立場の考えをこぼします。
イスマヨールが農場を見回りに行き、セリアがリナレスが帰ってないという相談をネロにもちかける。

セリアはリナレスのことに全く気がつかなかったことで自分をせめるのだけれども、ネロは、
「自分をせめるのはよくない。仮に気付いていても何かできたとは限らないだろう」
となぐさめる。そう、そう思う出来事ってありますよね。

また、セリアは、
「どうしてなんだろう。世界には、安全で平和に暮らしている人たちもいるはずなのに」
と、それに対してネロは
「けどその国も、ずっとそうだったわけじゃない。。それなりの犠牲を払って勝ち取ってきたんだ。俺達はまだその途中にいるんだよ」

この言葉は胸に響きます。今、平和かもしれない、でも、それだってみんなが意識して守っていかなければいつどんな風に変わってしまうか分からないと思います。

ネロのセリアに対しての言葉、
「たとえどうであれ、必ず良かったと思える日が来る」
その日に向かってやれることをするんだという思いが伝わってきます。

そして、このシーンのあとの銀橋のネロの歌が胸に沁みます。

ほんのささやかな願いとか
悲しませたくない人とか
何故守ることも出来ないのだろう
それも定めとは思いたくはない

ネロがこの歌を歌っているとき、本舞台でコロスで踊っているコマちゃんたちは、ネロの気持ちを表しているとニュースで言ってられましたが、それを聞いたのでこの間は、ミズさんを見つつ、一人ひとりしっかり観ました。

長くなりすぎましたので、続きはまた後日にでも・・・
ここまでは、一人ひとりの人物紹介とそれぞれが抱いている思いのシーンでしょうか。

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